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介護の知識シリーズ

坂道を後ろ向きで登ると楽に感じるのは何故か

 

若かりし頃、草津温泉の急な登り坂を歩いた時に感じたことがある。それは「後ろを向いて登った方がじゃないか」という事だった。Y◯HOO知恵袋にも、同じような質問が幾つかあったが、本当に「」になるのだろうか。

今回は、「坂道を登る際、後ろ向きで歩いた方が楽に感じるのはなぜか」について、3つの「仮説」を立ててみた。

 

 

仮説① 「足首説」

間に合わせで坂道を作ってみた。この簡易坂道を登った時の足首角度を測ったら「背屈30度」だった。

「日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会」が制定した参考可動域によれば、足関節の可動域は「背屈20度まで」となっている。という事は、坂道を前向きで登る際には、参考可動域を超えた角度(背屈30度)を強いられている事が分かる。これが足首周りの組織に負担を掛けていると想像できる。


(参考 ttp://www.syouboukikin.jp/rules/pdf/8-6-1.pdf)

次に「関節モビライゼーション」の概念を参照してみよう。関節には「緩みの肢位(loose packed position)」と「締まりの肢位(close packed position)」があるとされる。このうち「締まりの肢位」とは、関節包や靭帯が緊張している肢位であり、その時の足首角度は「完全背屈位」となっている。

簡易坂道を前向きで登った時の足首角度は「背屈30度」だったので、まさに「完全背屈位」を呈している。よってこの時、関節包や靭帯は常に緊張を強いられていることになるだろう。

以上より、坂道を前向きで歩くと足首に過剰な負担が掛かることが分かった。逆に後ろ向きで歩くと、「足首」への負担が減り、それを「」に感じるのではないかと想像できる。

 

 

仮説② 使う筋肉が違う説

YAHOO知恵袋の中に、こんな回答があった。

『神戸の六甲全山縦走大会で、最後のゴール手前の長ーい登り坂で「後ろ歩き」で必死で格闘されてる方が多数おられますよ。「足が膝が、もう前に出ないの。だから後ろ向きに…」』

前歩きと後ろ歩きの違いは、「足を前に出すこと」と「足を後ろに出すこと」。当然ながら、使われる筋肉に違いが生じる。この「優位に使用される筋肉の変化」が疲労の蓄積を防ぎ、それを「」に感じるのではないかと想像できる。

 

 

仮説③ 膝ロック説

写真は「休め」の姿勢である。右膝を真っすぐ伸ばして体重を支えている。

この姿勢は、「膝がロックされた状態」と表現され、少ない筋力で身体を支えることが出来る。その証拠に、こっそり後ろから膝を押すと、見事に「膝カックン」と崩れる。少ない筋力で身体を支えている証拠である。

さて、坂道を前歩きで登った時の「膝の角度」を見てみよう。常に膝が曲がった状態を強いられているのが分かる。見るからに疲れそう…。

一方、後ろ向きで登る時には、片膝をまっすぐ伸ばして「膝がロック」される瞬間があるのが分かるだろうか。つまり前述した休めの姿勢のように、少ない筋力で身体を支える時間が確保されている。これを「」と感じるのではないかと想像できる。

 

以上3つの仮説をご覧いただいた。あくまでも「仮説!」なので、ご容赦下さいませ…。

 

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