ザイオンス効果の罠|なぜ会えば会うほど、あの人が「嫌い」になるのか

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心理学には「ザイオンス効果」という言葉がある。会う回数が増えれば増える程、相手に親近感を抱くという法則だ。

ザイオンス効果

訪問看護ステーションでは月に一回報告書を主治医に提出する
病院の事務さんに報告書を渡すのだが怖い人もいる
心が打ち砕かれたときにはザイオンス効果を考えてみる
来月も報告書を渡しに行くぞと誓う理学療法士であった。ややMか。

負の「ザイオンス効果」がある

営業職や恋愛テクニックでは鉄板の理論だが、介護現場の人間関係にこれをそのまま持ち込むと、手痛いしっぺ返しを食らうことになる。

介護現場において、私たちは特定の同僚と、1日8時間、週に何度も顔を合わせる。もし理論通りなら、全職員が親友になってもおかしくないはずだ。

だが、現実はどうだろうか。会えば会うほど、相手の些細な鼻のすすり方、歩き方、言葉の端々に宿るトゲが気になり、嫌悪感が増していく。

これこそが、介護現場における「負のザイオンス効果」の正体である。

密室が引き起こす「感性の汚染」

なぜ、好意ではなく嫌悪感が積み重なるのか。それは、介護現場が「逃げられない空間」であり、かつ「感情の労働」を強いられる場所だからだ。

良好な関係における接触は「プラス」に働くが、一度「生理的には受け付けない」というスイッチが入った相手との接触は、会うたびにその不快感を「上書き保存」していく。

相手の存在そのものが、自分の平穏な領域を侵食する「ノイズ」へと変わるのだ。

理論を信じて「もっとコミュニケーションを取れば、分かり合えるはず」と歩み寄るのは、火に油を注ぐようなもの。

接触回数を増やすことは、相手の嫌な部分を観測するチャンスを増やしているに過ぎない。

「戦略的距離」というプロの回答

ここで必要なのは、仲良くなろうとする努力を放棄する「清さ」である。ザイオンス効果の逆を張るのだ。つまり、「接触の回数を極限までドライにする」ことである。

業務連絡は、感情を排した記号としてやり取りする。挨拶は、社会的な礼儀として、心を通わせずに完遂する。

相手を「人間」として深く知ろうとすればするほど、その内側にある異物感に触れてしまうからだ。

「嫌い」という感情は、相手に関心があるからこそ生まれる。

本当の意味で自分を守るためには、相手を「好き」になることでも、「嫌い」で居続けることでもなく、「どうでもいい背景の一部」に格下げする技術が求められている。

答えのない階段で、自分を保つために

私たちは、無限に続く階段を利用者と共に登っている。その過酷な道中において、隣を歩く同僚とまで手を取り合い、心を通わせる必要はない。

もし、会うたびに心が削られる相手がいるのなら、それはあなたの人間性が未熟なのではない。ザイオンス効果が、逆の方向へ正しく機能してしまっているだけだ。

「今日もあの人の顔を見たくない」と思う自分を責めないでほしい。その嫌悪感は、あなたが自分の感性を守ろうとしている防衛本能だ。

無理に距離を詰めず、ただ「そこに在る物理的な物体」として受け流す。会う回数は変えられなくても、「心の接触回数」はあなたの意志でゼロにできる。

明日もまた、あの人と顔を合わせるだろう。だが、あなたの心まで合わせる必要は、どこにもないのだ。

理学療法士H
理学療法士。典型的なB型気質、一匹狼で徒党を組むのが大嫌い。他人の悩みや相談事を自分の事のように取り込んでしまい、体調が悪くなるのが欠点。趣味は、この世の人間関係の仕組みを解明すること。
当ホームページは、リハビリ脳を鍛えるためのサイトである。「リハビリ脳=日々の生活をリハビリ的視点で捉える事」と定義している。身体機能のリハビリのみならず、揺れ動く心のリハビリにも焦点を当てて考察している。
キネシオロジーと波動療法の専門店「こころのて整体院」を運営し、心と身体の癒しの場を提供している。
こころのて整体院
自立神経専門
管理者が運営する「心と身体の流れを整える」整体院です。病院では異常がないと言われた体調不良や、慢性的な疲れ、人間関係のストレスなど、心と身体のバランスが崩れることで起こる不調のご相談を多くいただいています。
当院ではキネシオロジーを用いて無意識の影響を確認し、波動療法で身体の状態を整えながら、占術(九星気学×易経)などの助言を得ることで、これからの人生の選択についてもサポートしています。
会社やママ友関係、夫婦関係などのストレス、原因がはっきりしない不調などもお気軽にご相談ください。
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