【第4章】リーダーの役目は「高性能なフィルター」|板挟みで爆発する前に「いい人」を卒業せよ

  • URLをコピーしました!

中間管理職という立場になった途端、あなたの心には、上下から全く質の違う「強い言葉」が飛び込んでくるようになる。

上司からは、現場を知らない冷たい「理想論」や「数字」。現場からは、余裕のない職員たちの「不満」や「怒り」。

もしあなたが、これらをすべて「自分の素直な心」で受け止めて、真正面から答えようとしたら、あなたの心はいくつあっても足りない。

最後には疲れ果て、お局さんのように心を閉ざすか、自分が壊れてしまうだろう。

あなたは「味付け」を変える料理人

リーダーの仕事は、上の言葉をそのまま下に伝えることではない。それは単なる「伝言板」である。

あなたは、上から届く「素材」を、現場が食べやすいように調理する「料理人(フィルター)」にならなければならない。

  • 上からの「激辛な命令」;
    「残業を減らせ!」という刺激の強い言葉を、そのまま現場に投げれば、みんなの心は火傷してしまう。あなたはそこに「みんなの体調を守るため」という甘みを足して、飲み込みやすい形に変えて伝えるのだ。
  • 下からの「ドロドロの不満」;
    現場の「もう無理!」「あの人が嫌い!」という生々しい不満を、そのまま上に報告しても、上司は「わがままだ」と切り捨てるだけである。あなたはそれを「人員不足による事故のリスク」という、上司が理解できる言葉に「ろ過」して報告するのだ。

「自分の心」を通り道にしない

一番大切なのは、これらの言葉を自分の心に染み込ませないことである。

イメージしてみよう。あなたは、上と下の間に立っている「高性能なフィルター」だ。言葉という液体があなたを通り抜けていくが、あなたはただその「形」や「味」を変えるだけで、あなた自身がその液体に濡れる必要はない。

「上はこう言っているけれど、それは私個人への攻撃ではない」

そうやって一歩引いて、淡々と「翻訳作業」に徹すること。それは冷たいことではなく、あなたが笑顔で現場に立ち続けるための、最高の「プロの技術」なのだ。

完璧な「いい人」をあきらめる

リーダーが一番苦しくなるのは、「上からも下からも、いい人だと思われたい」と願うときである。だが、相反する二つの声を同時に満たすのは、物理的に不可能だ。

あなたは、みんなに好かれる「お母さん」ではなく、現場という船が沈まないように調整する「冷静な航海士」であってほしい。

時には「上の言葉を適当に聞き流す」ことも、時には「現場の不満をクールに数字で処理する」ことも、チームを救うための立派な仕事なのである。

結論

リーダーよ、一人で抱え込まないでほしい。あなたが苦しいのは、あなたが未熟だからではなく、「優しすぎて、全部をまともに聞き過ぎているから」である。

今日から、職場の門をくぐったら、「ろ過(フィルター)」の仮面をかぶろう。感情をぶつけ合うのではなく、ただ言葉を変換する。

あなたが「いい意味で冷たく」立ち振る舞うことが、結果として一番長く、現場と職員を守ることにつながるのだから。

【第2部】中間管理職の悩み

【第4章】リーダーの役目は「高性能なフィルター」|板挟みで爆発する前に「いい人」を卒業せよ

【第5章】全員を納得させるのは「物理的に不可能」である|不満があるのは健全な証拠

【第6章】孤独を愛せ!絶望から始める「最強の傭兵チーム」の作り方

理学療法士H
理学療法士。典型的なB型気質、一匹狼で徒党を組むのが大嫌い。他人の悩みや相談事を自分の事のように取り込んでしまい、体調が悪くなるのが欠点。趣味は、この世の人間関係の仕組みを解明すること。
当ホームページは、リハビリ脳を鍛えるためのサイトである。「リハビリ脳=日々の生活をリハビリ的視点で捉える事」と定義している。身体機能のリハビリのみならず、揺れ動く心のリハビリにも焦点を当てて考察している。
キネシオロジーと波動療法の専門店「こころのて整体院」を運営し、心と身体の癒しの場を提供している。
こころのて整体院
自立神経専門
管理者が運営する「心と身体の流れを整える」整体院です。病院では異常がないと言われた体調不良や、慢性的な疲れ、人間関係のストレスなど、心と身体のバランスが崩れることで起こる不調のご相談を多くいただいています。
当院ではキネシオロジーを用いて無意識の影響を確認し、波動療法で身体の状態を整えながら、占術(九星気学×易経)などの助言を得ることで、これからの人生の選択についてもサポートしています。
会社やママ友関係、夫婦関係などのストレス、原因がはっきりしない不調などもお気軽にご相談ください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!