【4コマ漫画】デイサービスを利用する人の心の声




介護の現場で働いていると
認知症の人から
良く聞く言葉がある。
「家に帰りたい」
施設でも、デイサービスでも
時には自宅にいるのに
その声を聴くことがある。
その声を聴くたびに
ある疑問が浮かびます。
この人は本当に
家に帰りたいのだろうか…
本当に帰りたいのは家なのか
認知症の人の「帰りたい」は
必ずしも自宅を意味していない。
中には
・生まれ育った家
・昔住んだことのある家
・故郷
を指していることもある。
つまり
「家」という言葉は
「場所」そのものではない
のかもしれない。
人はどこに帰りたいのか
では人は
どこに帰りたいのでしょうか。
その答えは
自分が自分でいられた場所
である。
若いころ
仕事をしていた頃
家庭の中で役割を持っていた頃
その頃の自分には
・居場所があり
・役割があり
・自分の存在があった。
しかし認知症になると
・出来ないことが増え
・周りに世話をされ
・自分の役割がなくなっていく。
すると人は
かつての自分がいた場所
に戻ろうとする。
それが
「家に帰りたい」
という言葉になるのかも
知れない。
冒頭4コマ漫画の場面について
この4コマ漫画では
利用者さんが
「家に帰る」と言う。
しかし周りの人は
それを止めようとする。
普通に考えれば、
「危ないから止める」
という話である。
しかしこの場面は
もう少し深く見ることが出来る。
帰ろうとしているのは場所ではない
認知所の人が
帰ろうとしているのは
場所ではなく
自分の人生
なのかも知れない。
かつての自分
・家族のための働き
・家を守り
・役割を持っていた自分
その人生に
戻ろうとしているのだ。
人は誰でも帰る場所を持っている
実はこれは
認知症の人だけの出来事
ではない。
我々も
・実家に帰りたくなる
・子供の頃を思い出す
・昔の友人に会いたくなる
そんなことがある。
人は時々
自分が安心していた場所
に戻りたくなるものなのだ。
認知症の人は
その気持ちがとても強く
そして素直に
表れているのかもしれない。
介護の仕事とは何か
もしそうだとしたら
「家に帰りたい」
という言葉に対して必要なのは
説得ではなく
理解
なのかも知れない。
その人が
・どんな人生を生きてきたのか
・どんな役割を持っていたのか
・どんな場所を大切にしていたのか
それを知ることで
「帰りたい」という言葉の意味が
少し見えてくることがあるのだ。
まとめ
認知症の人が
「家に帰りたい」と言うとき
それは
家をいう場所を
求めているのではなく
自分の人生
に帰ろうとしている
のかも知れない。
もしそうだとしたら
介護の仕事とは
その人の人生を
少しでも理解しようとすること
なのかも知れない…。