【特設:繰り返す人(第3話)】自分が「老害お局職員」にならないための心の可動域訓練

前回の記事で、「お局職員は、故障した機械だ」と断じたが、その鏡の向こうに映っているのは、数十年後の自分自身かも知れない。

「老害」とは年齢の問題ではなく、思考の枠組みを更新することをやめ、新しい情報を拒絶し始めた状態を指す。

ある日突然変わるのではない。日々の「小さな固執」が積み重なり、脳は少しずつ、あの嫌味を繰り返す「お局」へと変貌していくのである。

今回は、自分の脳が凝り固まるのを防ぐための、自己点検の技術を考察する。

「正解」という名の思考の目詰まりを疑え

お局職員化する人間への第一歩は、自分の中の「正解」を固定してしまうことにある。「この介助法が一番だ」「この対応が正しい」という確信が強まれば強まるほど、心には新しい情報を処理する余白が失われていく。

  • 危うい予兆:
    若手の意見を聞いて「でも、私の時は…」という反論が口をついて出たら、それは思考が硬化し始めた警告である。
  • 点検の作法:
    自分の「正解」を、常に「試作品」として定義し直すことだ。数十年の経験すら「古い時代の説明書」に過ぎないと割り切る潔さが求められる。

「分からない」を「拒絶」に変換する心の癖を断て

お局職員が攻撃的になるのは、自分が「時代遅れの役立たず」になる恐怖に耐えられないからである。

彼女たちは、自尊心という名の「もろい城壁」を必死に守ろうとしているに過ぎない。自分が理解できない最新の理論(トランスファー技術など)や、道具(スライドボードの勉強会など)が登場したとき、脳は無意識にそれを「敵」とみなし、嫌味や拒絶といった攻撃を開始する。

あなたは、自分の無知を自分の「伸びしろ」と捉え直すことだ。「分からない」という感情を「拒絶」に変換してしまう癖を、意識的に遮断しなければならない。

「他者という名の新しい風」を招き入れよ

老害化の最大の特徴は、他者との対話が断たれ、独りよがりの思考ループに陥ることにある。自分より経験の浅い人間、自分より若い人間、自分と異なる価値観を持つ人間。彼らからの意見を「雑音」として切り捨てるようになったとき、その人の世界は閉じてしまう。

意識的に、自分を「何も知らない新人」の立場に置く時間を作ることだ。自分の専門外の分野に触れ、「自分が一番分かっていない空間」に身を置き続けることが、脳の柔軟性を保つための最高のメンテナンスとなる。

結論:自分を書き換え続ける者だけが、現役であり続ける

松下幸之助氏は、常に「素直な心」の大切さを説いた。それは「外部の刺激に対して常に心を開き、自分を再構築し続けるオープンな生き方」のことである。

「昔は…」と言いたくなった時、それをグッと飲み込み、「今の君たちの視点では、どう見える?」と問いかける。その瞬間の「恥ずかしさ」や「戸惑い」こそが、脳の凝り固まりを防ぐ、最も強力な抗体になる。

過去の栄光を繰り返すだけの「廃品」になるのか。それとも、枯れることのない好奇心を燃料に、常に最新であり続ける「現役」でありたいか。

未来の「老害お局職員」になるのを食い止められるのは、今の自分の、ほんの少しの勇気と自己疑念だけなのである。

【10の裏カルテ】介護業界10のタブー

  ~ナースコール隠し、性の抑圧、寝たきりの存在意義~

理学療法士H
理学療法士。典型的なB型気質、一匹狼で徒党を組むのが大嫌い。他人の悩みや相談事を自分の事のように取り込んでしまい、体調が悪くなるのが欠点。趣味は、この世の人間関係の仕組みを解明すること。
当ホームページは、リハビリ脳を鍛えるためのサイトである。「リハビリ脳=日々の生活をリハビリ的視点で捉える事」と定義している。身体機能のリハビリのみならず、揺れ動く心のリハビリにも焦点を当てて考察している。
キネシオロジーと波動療法の専門店「こころのて整体院」を運営し、心と身体の癒しの場を提供している。
こころのて整体院
自立神経専門
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当院ではキネシオロジーを用いて無意識の影響を確認し、波動療法で身体の状態を整えながら、占術(九星気学×易経)などの助言を得ることで、これからの人生の選択についてもサポートしています。
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