車椅子に座る利用者の腕が、いつの間にかアームレストの隙間に深く入り込み。挟まってしまっていることはないだろうか。
「直しても直しても、すぐに腕が落ちてしまう」「隙間に挟まって、怪我をしないか心配だ」。
現場で繰り返されるこの悩み。実はアームレストの深淵には、むき出しの「ネジ山」という凶器が隠されていることが多い。この「設計上の死角」を封鎖するために、今すぐ100均で「カラーボード」を購入せよ。


アームレストとの隙間

危険なネジ山が隠されている

⚠️【重要】実践される方へ
100均素材を使った自作ツールには、PL法の適用外となるリスクや、現場の他職種との摩擦を生む可能性があります。実践前に必ず以下の記事をご一読いただき、現場の構造をご理解の上、自己責任でご活用ください。

100均カラーボードを使った隙間封鎖の手順
さあ、錬成工房の始まりだ。アームレストの深淵を塞ぐためのカラーボードを準備しよう。
今回は 450×300、厚さ10㎜を使用。車椅子に応じて厚さ調整が必要。


カラーボードの当て板により、ネジの出っ張り部分が無くなった

材料と作り方
なぜクッションではなく「硬いボード」を選ぶのか?
そこには、脳と身体をハックする「環境による拘束から解放」という、介護の質を変える環境の再定義がある。
- 受動的ケアから能動的ガードへ:
「腕を戻す」という介助は、起きた事象への対処(受動)に過ぎない。ボードによる封鎖は、事象そのものを発生させない「環境による制約」である。 - ネジ山の「無効化」:
ボードがネジを覆い隠すことで、皮膚の剥離や裂傷のリスクをゼロにする。これは、利用者の「不随意な動き」を否定せず、その動きが害にならない世界を再構築する作業だ。
プロの視点:数ミリの調整が現場にもたらす効果
車椅子の調整は、座面や背もたれだけではない。アームレストの隙間を埋めるという「数ミリの配慮」が、利用者の安心感を劇的に変え、介護職の負担を確実に減らしていく。
「危ないから気を付けて」と声を掛けるよりも、100円のボードを一枚差し込む方が、よほど雄弁にプロの優しさを物語るのである。
まとめ:100円の仕切りが生み出す安心感
車椅子の調整は、大掛かりな改造である必要はない。ダイソーのカラーボード。その100円の仕切りが一枚あるだけで、利用者の指先は守られ、現場には「直す」手間から解放された柔らかな時間が流れる。
この小さな工夫の積み重ねこそが、利用者と職員の間に信頼という風を吹かせ、プロとしての誇りを育てる「真の基盤」となるのである。
このボードは、以下の場合にも有効に働く。以下の記事をどうぞ。








