ダイソーで安価に買えて、簡単に出来るリハビリをご紹介しよう。今回は「ジョイントマット」を用いた二重課題訓練をご紹介する。
今回作成したのは、国立長寿医療センターが提唱する「コグニサイズ」を改変したものである。「脳トレ課題」と「運動課題」を同時に複合的に行なう二重課題(デュアルタスク)のリハビリである。ダイソー商品で安価に手軽に行なえるよう作成してみた。「認知症の予防」「注意力の向上」「立位バランスの向上」を目指そう。
二重課題
同時に複数の課題を遂行することを「二重課題(デュアルタスク)」という。人は生活の中で、無意識に複数の課題を同時並行的に行なっている。例えば「歩きながら会話をする」「運転しながら携帯をみる」などが挙げられるが、同時に複数の課題を処理する為には、それぞれの課題に注意を適切に分散させなければならない。この注意分散能力の改善にアプローチするのが「二重課題訓練」である。
使用するもの
①ジョイントマット 32㎝×32㎝(黒5枚・白5枚分を準備)。難易度を上げたい場合は 45cm×45cmもあるのでお試しを。
②油性ペイントマーカー(黒、白)
準備
①ジョイントマットに、1から10まで番号を記載する。パソコンで型紙を作ると綺麗に出来るだろう。
②ジョイントマットの「配置」と「番号の振り方」は、以下を参照のこと。
方法
1.前方ステップ
①1から10まで、順番にステップしていく。
②その際、声を出して数字を言いながらステップを行なう。
2.後方ステップ
①今度は逆に、10から1まで順番にステップしていく。
②その際、声を出して数字を言いながらステップを行なう。
(以下略…)
3.前方ステップ+サイドステップ
①1から10まで、順番にステップしていく。
②3の倍数でジョイントマットの外へ足を出す。
③声を出して数字を言いながらステップを行なう。
4.前方ステップ+サイドステップ+拍手
①1から10まで、順番にステップしていく。
②3の倍数でジョイントマットの外へ足を出す。
③2の倍数で拍手する。
④声を出して数字を言いながらステップを行なう。
5.前方ステップ+後方ステップ
①前方ステップで「黒」を踏んでいく。
②後方ステップで「白」を踏んでいく。
③声を出して「色」を言いながらステップを行なう。
6.クロスステップ
並べ替え
以下のように並べ替える。
その他、組み合わせ次第で色々なパターンが作れますよ。お試しください。