4コマ漫画で考えるリハビリ脳の作り方

  理学療法士が「介護とリハビリ」について考えます。

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ダイソー商品でリハビリシリーズ

ダイソー活用術(47) ~ジョイントマットで二重課題訓練~

 

ダイソーで安価に買えて、簡単に出来るリハビリをご紹介しよう。今回は「ジョイントマット」を用いた二重課題訓練をご紹介する。

今回作成したのは、国立長寿医療センターが提唱する「コグニサイズ」を改変したものである。「脳トレ課題」と「運動課題」を同時に複合的に行なう二重課題(デュアルタスク)のリハビリである。ダイソー商品で安価に手軽に行なえるよう作成してみた。「認知症の予防」「注意力の向上」「立位バランスの向上」を目指そう。

二重課題

同時に複数の課題を遂行することを「二重課題(デュアルタスク)」という。人は生活の中で、無意識に複数の課題を同時並行的に行なっている。例えば「歩きながら会話をする」「運転しながら携帯をみる」などが挙げられるが、同時に複数の課題を処理する為には、それぞれの課題に注意を適切に分散させなければならない。この注意分散能力の改善にアプローチするのが「二重課題訓練」である。

 

 

 

使用するもの

①ジョイントマット 32㎝×32㎝(黒5枚・白5枚分を準備)。難易度を上げたい場合は 45cm×45cmもあるのでお試しを。

②油性ペイントマーカー(黒、白)

 

 

準備

①ジョイントマットに、1から10まで番号を記載する。パソコンで型紙を作ると綺麗に出来るだろう。

①ジョイントマットに、1から10まで番号を記載する。パソコンで型紙を作ると綺麗に出来るだろう。

 

②ジョイントマットの「配置」と「番号の振り方」は、以下を参照のこと。

 

 

方法

1.前方ステップ

①1から10まで、順番にステップしていく。

②その際、声を出して数字を言いながらステップを行なう。

 

2.後方ステップ

①今度は逆に、10から1まで順番にステップしていく。

②その際、声を出して数字を言いながらステップを行なう。

(以下略…)

 

3.前方ステップ+サイドステップ

①1から10まで、順番にステップしていく。

3の倍数でジョイントマットの外へ足を出す。

③声を出して数字を言いながらステップを行なう。

 

 

4.前方ステップ+サイドステップ+拍手

①1から10まで、順番にステップしていく。

3の倍数でジョイントマットの外へ足を出す。

2の倍数で拍手する。

④声を出して数字を言いながらステップを行なう。

 

 

5.前方ステップ+後方ステップ

①前方ステップで「黒」を踏んでいく。

②後方ステップで「白」を踏んでいく。

③声を出して「色」を言いながらステップを行なう。

 

6.クロスステップ

並べ替え

以下のように並べ替える。

 

その他、組み合わせ次第で色々なパターンが作れますよ。お試しください。