先日の出来事から。以下、利用者Sさんと理学療法士H(自分)との会話。
<4コマ漫画>
『同じ質問』
皆さんなら、どのように対応するのだろうか。ネット検索をかけてみると、同じような質問が沢山挙がっていた。模範解答を調べてみると、「ゆったりとした気持ちで初めて聞くように返事をしましょう」と書いてある。しかし忙しい時には、対応にストレスを感じることも少なくない。
さて、ここで松下幸之助さんの逸話をご紹介したい。松下氏の側近だった「江口克彦」氏が、興味深い記事を書いていた。
『ハーマン・カーン氏が松下に会う1週間か10日ほど前になったころ、松下は私に突然こう尋ねた。「今度、カーンという人がやってくるんやけどな、きみ、どういう人か知ってるか」。私は彼について知っている事を詳しく説明した。(中略…)翌日になると松下は再び、「きみな、今度カーンという人がわしに会いに来るそうやけど、どういう人か、きみ知ってるか」と聞く。私は再度、説明を繰り返した。(中略…)ところがである。またもや松下は「今度、米国からハーマン・カーンという人が来るそうや。きみ、どういう人か知ってるか」と言う。3度目の同じ質問に、私は憤りを感じていた。(中略…)その日の夕方になって、私はふっとあることに思い至った。「待てよ。松下が同じ質問を繰り返し、そして私が同じ答えを繰り返している。それは、その質問に対する私の答が不十分だからではないのだろうか。もっと詳しいことを聞きたいということではなかったのか」』
(引用;ttp://toyokeizai.net/articles/-/103118)
そうなのだ。我々は試されているのだ。先の4コマ漫画に登場した利用者Sさんは、実は全てを知っていて、そのうえで同じ質問を繰り返しているのだ。...そう考えると、ちょっと自分の受け止め方が変わって来ないたろうか。
んー、出来るかなぁ…。
組織の中で、必要とされる人物像がある。それは組織の「潤滑油」となるべき人物である。お暇なときに、ご一読を。