技術論

介護技術の骨(コツ) ~車椅子スロープ角度の具体的イメージを作ろう~

投稿日:2018年4月15日 更新日:

在宅訪問する中で、玄関等にスロープ設置を検討することがあります。その際、悩むところは「どのくらいの長さのスロープを使えば良いのか…」です。

今回は「車椅子スロープのイメージ動画」を作成してみましたので、ご紹介しましょう。

 


 

■スロープの基本1
さて、基本的なスロープの長さに指標はあるのでしょうか。そこで、まずは教科書を見てみましょうか。以下「福祉住環境コーディネーター2級速習レッスン」から抜粋させていただきます。

段差の高さに対するスロープの長さは、車椅子を自力で駆動する場合は「段差×10倍」、介助による駆動では「段差×6倍」必要である。

(引用;2018福祉住環境コーディネーター2級速習レッスン、ユーキャン自由国民社)

 

スロープの長さは「段差×6倍」を推奨しているようです。

 

 

■スロープの基本2
次にインターネットから検索してみました。ダスキンヘルスレント様のホームページに、次のような指標が載っていました。失礼ながら抜粋させて頂きます。

「段差×4倍」
段差30cmならスロープ長は120cm。斜角度は15度。かなり急こう配だが、スロープの長さが2mくらいまでなら介助者の押し上げる勢いで使用できる。

「段差×6倍」
段差30cmならスロープ長は180cm。傾斜角度は10度。介助がよりラクにできる。6倍が基本の長さ


「段差×12倍」

段差30cmならスロープ長は360cm。傾斜角度は5度。車椅子でほぼ自走できる傾斜。

 

(引用;ダスキンヘルスケア ttps://healthrent.duskin.jp/products/feature/slopelift.html)

スロープの長さは「段差×6倍」推奨しているようです。

 

 

■スロープの基本3
某業者様のスロープ裏には、次のような指標が貼付されていました。

スロープの長さ「65cm」で高さ「15cm」
スロープの長さ「100cm」で高さ「24cm」
スロープの長さ「120cm」で高さ「30cm」
スロープの長さ「150cm」で高さ「37cm」
スロープの長さ「175cm」で高さ「43cm」
スロープの長さ「200cm」で高さ「50cm」
スロープの長さ「240cm」で高さ「60cm」

スロープの長さは段差×4倍を推奨しているようです。

 

 

■イメージ動画を見てみましょう
動画「段差×8倍」「段差×6倍」「段差×4倍」「段差×3倍」「段差×2倍」を撮影してみました。
どれくらいの傾斜になるのかイメージしてみましょう。

 



<段差×8倍(登る)>
ゆったりした角度です。力の無い介助者でも、ゆっくりと登って行けそうですね。

 

<段差×8倍(降りる)>

 


 

<段差×6倍(登る)>
まだ大丈夫そうです。ゆっくりと介助すれば登って行けそうですね。

 

<段差×6倍(降りる)>

 


 

<段差×4倍(登る)>
流石に角度が付いている印象です。力が無いと登れないかも知れません。

 

<段差×4倍(降りる)>

 


 

<段差×3倍(登る)>
登るときにフットレストがスロープに当たってしまいます。角度が急で相当力を入れないと登れなさそう…。

 

<段差×3倍(降りる)>

 


 

<段差×2倍>
ん~、流石にこの角度は無理でしょう。

 


 

以上より、「介助者に力がない」若しくは「敷地の広さに余裕がある」のなら「段差×6倍」、「介助者に力がある」若しくは「敷地の広さに余裕が無い」のなら「段差×4倍」程度が指標となりますかね。

今回動画を撮影しましたが、やはり車椅子に人が乗っていないとイメージが付きにくいですね(ごめんなさい…)。時間が出来たら、また撮影に挑戦してみます。


【四コマ漫画】理学療法士H(管理人)の物忘れ日記

 

 

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