介護技術の骨シリーズ

介護技術の骨(コツ) ~ベッド上での移動介助で支点を外す方法~

投稿日:2017年4月20日 更新日:

 

今回は、ベッド上での移動介助方法について、3つの方法論をご紹介しよう。

 

1.側方移動 ~利用者の支点を外す方法~

利用者が横向きになった時の「支点を外す」ことで、側方移動を行なう方法から。

 

①利用者は胸の前で手を組む。

 

②利用者の両足を移動する。

 

③右の骨盤を浮かせ、介助者の膝を差し込む。この時の骨盤回旋に伴い、利用者の左骨盤の下に介助者の右手が差し込まれることになる。

 

④介助者の右手を骨盤下から引き抜く事で支点を外す。

 

⑤同じように、利用者の右肩の下に介助者の膝を差し込む。この時の肩回旋に伴い、利用者の左肩の下に介助者の右手が差し込まれることになる。

 

⑥介助者の右手を肩下から引き抜く事で支点を外す。

 

 

2.上方移動 ~介助者の肘を支点にする方法~

介助者の両肘を支点に、少しずつ方向を変えることで上方移動を行なう。利用者を大きく揺らすことになるので、介助はゆっくり慎重に行なうよう配慮したい。

①介助者の両上肢を、利用者の「肩」と「骨盤」の下に差し込む。利用者は胸の前で手を組む。

 

②介助者は肘を曲げ、利用者を手前に引き寄せる。その際、やや頭側方向へ回転させる。

 

③次に介助者は肘を伸ばし、やや頭側方向へ回転させる。

 

④介助者は肘の位置を頭側へ移動させる。

 

⑤介助者は肘を曲げ、利用者を手前に引き寄せる。以上をゆっくりと繰り返して上方移動する。

 

 

3.上方移動 ~足を抱えて行なう方法~

利用者の足を抱えて、少しずつ方向を変えながら上方移動を行なう。この方法も、利用者を大きく揺らすことになるので、介助はゆっくり慎重に行なうよう配慮しよう。

 

①利用者の両足の下に、介助者の足を差し込む。利用者は胸の前で手を組む。

 

②肩と骨盤を把持し、利用者の体を傾ける。

 

③頭側方向へ回転させることで、上方移動させる。

 

④反対側の肩と骨盤を把持し、利用者の体を反対側へ傾ける。

 

⑤頭側方向へ回転させ、上方へ少しずつ移動介助する。ゆっくりと交互に繰り返して上方移動する。