組織論

陸上メダリスト為末大さんに学ぶ「当事者意識の作り方」

投稿日:2016年11月29日 更新日:

 

貴女の職場にこんな人、居ませんか?

◯ ゴミが落ちていても拾わない
◯ 壁の張り紙が外れてても直さない
◯ 共有ボールペンが書けなくなっても補充しない
◯「これって僕の仕事ですか」と言う

今回は「当事者意識」というキーワードについて考えてみましょう。

 

船頭多くして船山を登る

十三夜のワラ鉄砲」をご存知でしょうか。五穀豊穣に感謝する行事です。ワラで作った棒を地面に打ちつけて、その年の収穫に感謝するんですね。先日、リハビリ主催で「ワラ鉄砲作り」を行ないました。

201 202

作り方ですが、まずはワラを踏んだり叩いたりして柔らかくします。利用者様から、「もっと強く踏まなくちゃ駄目だよ!」「いやいや踏んだらワラが崩れちゃうからやめなさい!」などと意見が飛び交います。次にワラを紐で縛って持ち手を作ります。「根元からしっかり縛るんだよ」「ぐるぐる巻けばいいんだって」「もっと上まで」など厳しい意見を頂きました。そして試行錯誤で何とか完成し、皆で歌を歌いながらワラを打ちます。

♪ 十三夜のワラ鉄砲
大麦小麦
大豆も小豆も良く当たれ
三角畑のそば当たれ ♪

紆余曲折ありましたが、何とか楽しく終了する事が出来ました。しかし、まさに「船頭多くして船山を登る」状態でしたね…。

船頭多くして

 

 

当事者と傍観者

ご存知のように「船頭多くして船山を登る」の意味は、「指し図する人間多いために統一がとれず、見当違いの方向に物事が進んでしまうこと」です。当施設のリハビリ室が目指す「組織論」は、「指し図する人間を明確にする」こと、つまり「役割分担を明確にする」ようにしています。責任の所在をはっきりさせる訳ですね。

ここで陸上メダリストの「為末大」さんのブログから、とても参考になる文章を見つけたので、以下抜粋させて頂きます。

当事者になるつもりがある人と、ない人がいる。何が違うかというと前者は目的を達成する担当は自分だと思っていて、後者は担当は自分だと思っていない。前者は目的を成し遂げること以外は手段だと思っているからあらゆる手を尽くすが、後者は目的を成し遂げる担当は自分ではないから、手段や仲間や面子にこだわり、うまくいかなかった時は誰かのせいにする』
(引用; http://tamesue.jp/

為末大

 

 

当事者意識の作り方

現在のリハビリ室の組織図は、「室長」「入所部門責任者」「通所部門責任者」のような責任の所在を作っています。これとは別に、とても大切にしているものがあります。それは「プロジェクトリーダー制」です。一人一人が新しい発想を「自由に」「手軽に」提案できる環境作りをしています。利点は以下の2つ。

①スタッフ誰もが当事者になる
②役割分担と責任の所在が明確になる

プロジェクトリーダー制で概要を説明する作業療法士

 

実はこの実践をする事で、「カラーバス効果」「RAS(脳幹網様体賦活系)」などの脳機能を活用することが出来るんです。具体的な実践内容については、以下の関連記事「PDCAサイクルでプロジェクトを管理する」をご参照下さい。

 

当事者意識を作ると組織はどう変わるのか

最初に挙げた項目を、もう一度見てみましょう。

◯ ゴミが落ちていても拾わない
◯ 壁の張り紙が外れてても直さない
◯ 共有ボールペンが書けなくなっても補充しない
◯「これって僕の仕事ですか」と言う

これらの仕事は「誰がやっても良い仕事」であり「役割分担されてない仕事」です。これを私は「のりしろの仕事」と呼んでいます。仕事が停滞するのは、往々にしてこの「のりしろの仕事」が原因であると思っています。

 

つまり「それは誰かがやるだろう」と思った時点で、その仕事は置き去りにされ、後々新しい課題として処理しなければならなくなる…という悪循環に陥ると考えます。以下の記事をご一読下さい。

 

「のりしろの仕事」を率先して行なうことは、仕事や人間関係を円滑にするだけでなく、結果的に「仕事の総量を拡大することが出来る」と考えます。

 


 

組織の中で、必要とされる人物像があります。それは組織の「潤滑油」となるべき人物です。ご一読下さい。

 

 

 

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