車椅子のブレーキ部分に差し込んである棒…。この業界でない人が見たら、もしかして意味が分からないのかも知れない。
施設などで一番目にするのは「サランラップの芯」だろうか。
下図のように、ラップの芯をブレーキレバーに差し込んで使う。カラーテープや布カバーなどを巻いて見栄えよく保護するのが良いだろう。
因みにラップの径が細くて差し込めないときは、ブレーキレバーの黒いキャップを取り外すと入るかも…。
さて前置きが長くなってしまったが、今回は「ブレーキを延長する理由」について考えてみよう。
なぜブレーキを延長するのか
車椅子のブレーキを延長する理由は、ズバリ2つ(他にも理由があったら御免なさい…)。
①片手が不自由なときに…
右に麻痺がある場合、右側のブレーキ操作が困難となる。
②手の力が弱いときに…
昔、物理の授業で習った「第1のてこ」…。
引用;ウィキペディア
延長ブレーキの長さをどうするか
上記「第1のてこ」の概念から、ブレーキは長ければ長いほど力を入れなくて済むことが分かる。でも長けりゃいいってもんでも無いのだ。実用的な高さの目安は、テーブルの高さを指標にすると良いと思う。
ラップの芯は耐久性や耐水性が乏しい
当然ながら、ラップの芯は何ヶ月も使っていると、擦り切れてボロボロになっていく。風呂場や食事・湿気などでふやけて柔らかくなる事もある。そこで「塩ビパイプ」を使用してみよう。ダイソーには売ってないが、ホームセンターに行くと4m単位くらいの長さで売っている。キャップも置いてあるので探してみよう。なお、のこぎりでも切断出来るが、パイプカッターを持っておくと重宝するだろう。
更に見栄え良く...
ダイソー回ってたら、こんなの見つけた。「マイクロファイバーモップ」(200円商品)。
外側のモップだけを取り外して、ラップの芯に差し込めば、重厚感とラグジュアリー感が!
少しやり過ぎか...
延長ブレーキにひと手間掛けて、リーチャー機能を付加してみよう。