車椅子上の利用者様で、足のスネに傷がある人を見かける事がある。
最初は「こんな所になんで傷が出来るんだろう…」と不思議に思っていたのだが、どうやらその原因は車椅子の「フットレスト」にあったようだ。メカニズムを最後に考察しているので、ご一読を。
今回は、ダイソーにある様々な商品を使って「フットレストカバー」を作ってみよう。6つの例をご紹介する。
材料
①ニット帽
②ファイルケース
③もこもこ靴下
④マイクロファイバースポンジ
⑤ふわふわジョイントマット
⑥レッグウォーマー
①ニット帽
小さ目のものが良い。
滑り止めマットは厚めのものを選ぶ。
滑り止めマットをフットレストに巻き付け、両面テープで固定。二重に巻くと厚みが出て、クッション性が期待できる。このままでも使えそうだが、この上にカバーを掛けると更に効果が期待できる。
ニット帽をカバーとして被せる。外れてしまいそうなら、ゴムひもを縫い付けてストッパーにする。
今回は、中に入れる素材を「滑り止めマット」としたが、クッション性があるものなら何でも良い。私はホームセンターの「ウレタン」を使う事もある。但し、フットレストはしょっちゅう壁などにぶつけて擦れるので、耐久性のある素材が良いだろう。
②A4サイズのファイルケース
伸縮性とクッション性のあるものを選ぶ。
半分に切断。チャック部分は固いので切り取ってしまう。
ポケット状に縫い合わせる。
フットレストに被せて出来上がり。でもこれだけでは保護力が弱いので、上記したように中にクッション性のものを巻いておこう。
③もこもこ靴下
小さいとフットレストに入らないので、大き目で伸び縮みしやすい、もこもこタイプを選ぶ。
被せるだけ。
④マイクロファイバースポンジ
ウレタンとカバーがセットになっており、更に手を差し込むためのポケットがフットレストにちょうど収まる。もしかしたら、この商品が一番簡単かも。でも皆さんの地域のダイソーに同じ商品があるかどうかがネック。
1枚ではフットレストの角の保護がイマイチ。向きを逆にして2枚装着しよう。
⑤ふわふわジョイントマット
柔らかい素材で、これも重宝しそうな素材だ。壁などにぶつけた際でも耐久性がありそう。
フットレストより一回り大きなサイズで切断。袋状にするため両サイドを両面テープ若しくは接着剤で貼り付ける。
見た目も綺麗で、素材も柔らかく丈夫そう。必ず面取りを。ワンタッチで被せるだけなので、重宝しそう。
⑥レッグウォーマー
最後に、発想を転換して利用者様にレッグウォーマーを履いて頂く方法。
なぜスネに傷が出来るのか
原因の一つは、「フットレストの角度」が影響しているものと考える。
フットレストが中途半端な角度で止まっていると、移乗動作の際に足のスネに当たってしまうのだ。
もちろん、フットレストをしっかり上げていても当たってしまう場合がある。その場合は「取り外し式のフットレスト」タイプの車いすを使うか、若しくは最終手段として「ねじを外して取ってしまう」のが良いかも…。
因みに市販品もありますよ。