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ダイソー商品で車椅子調整シリーズ

ダイソー活用術(32) ~車椅子用「横倒れ防止クッション」の作り方~

 

背中が大きく曲がった利用者様がいる。背骨が変形してしまった為、車椅子のバックレストに尖った部分が当たり、発赤を呈している。さらに、背中の安定性が悪く横倒れし易い状況だ。

今回はダイソー商品を使って、「横倒れ防止用の簡易クッション」を作ってみよう。

亀背の利用者様 

 

 

材料

・クッション(1枚100円)
→両サイドにウレタンを差し込むので、中の綿が「区分けされたタイプ」のものが良い。また紐が付いていると、椅子に縛る時に便利。
①縫い目をカットする

・ウレタンクッション(1枚150円)
→切断して、中のウレタンを使う。

・裁縫道具セット(1個100円)

 

 

作り方

①縫い目をカットする。

②次にウレタンクッションを3等分サイズで切断する。
②次にウレタンクッションを3等分サイズで切断する

③切断したウレタンを差し込む。
③切断したウレタンを差し込む

④高さは利用者に応じて決めよう。今回は2枚重ねとした。
④高さは利用者に応じて決めよう。今回は2枚重ねとした。

⑤最後に縫い付けたら出来上がり。
⑤最後に縫い付けたら出来上がり。横倒れ防止クッション。

 

 

使い方

椅子にヒモで縛って使用する。背骨の変形に沿ったカーブを描いているので、総額350円の品としては心地よい背当てになると思う。

椅子にヒモで縛って使用する。背骨の変形に沿ったカーブを描いているので、総額350円の品としては心地よい背当てになると思う。

 

 

横倒れ防止クッションの考え方

さて上記クッションを当てても、現実「横倒れの防止はなかなか難しい。そこで、横倒れについてもう少し掘り下げて考えてみよう。

 

いつも左に傾いているSさんに対して、先ずは傾く原因を評価しなければならない。例えば骨盤の部位が影響を与えているのであれば、座面を調整すれば良いかも知れない。下肢の拘縮等によるものであれば、フットレストやレッグレストで調整が効くかもしれない。もしかしたら右臀部に痛みがあって、身体を左に傾けているのかも知れない…。原因は多岐に渡るのだ。

今回は単純に、一番簡単に調整できる「背当て」に焦点を当ててみよう。真っ先に思いつく方法は、下図のような「丸めたクッションを挟むこと」。

 

しかしSさんのように傾きが強い場合、アームレストを境にクッションが折れ曲がってしまい、身体を支えることが出来なくなってしまう。こんな姿勢、見た事があると思う。

アームレストを境にクッションが折れ曲がってしまい、身体を支えることが出来なくなってしまう。こんな姿勢、見た事があるだろうか。

 

さて作成するクッションの最大のポイントは…、それは「ヒモをつける事」(それだけかよ…!)。

 

お分かりの通り、両端のヒモ(特にクッションの対側にあるヒモ)をしっかりと縛り付けると、クッションが外側へ折れ曲がろうとする力を相殺してくれるのだ。

お分かりの通り、両端のヒモをしっかりと車椅子にしばり付けると、クッションが外側へ折れ曲がろうとする力を相殺してくれるのだ。

 

とても単純な発想で拍子抜けしたかと思うが、意外と見落としてしまう視点だと思う。

 

 

もう一つ作ってみよう

・クッション1枚(200円商品)
ヒモが付いているものを選ぶ。
ブロックに分けられているものを選ぶ。

・ビーズ円柱クッション1つ(200円商品)

・裁縫道具(100円商品)

 

 

作り方

①クッションの端に切り目を入れる。
①クッションの端に切り目を入れる

②ブロックに分かれた端1/3の綿を抜く。
②ブロックに分かれた端1/3の綿を抜く。

③ビーズクッションを差し込む。
③ビーズクッションを差し込む

④縫い付ける。
④縫い付ける

⑤出来上がり。
⑤横倒れ防止クッションの出来上がり

 

 

上記の通り、車椅子にヒモで縛って使おう。

横倒れ防止クッションは両側を紐で縛るのがポイント

 

 

追記! ~クッションが汚れた時の洗濯について~

汚れた時の対策で、ダイソーの「クッションカバー」を付けてみた。

①チャック付きのクッションカバーを購入(1枚100円)

②作成したクッションを差し込む。

③ヒモを出すための穴をあけ、ほつれないように補強する。

④これなら汚れても、カバーだけ洗濯が出来るだろう。

 

「背当ての調整」と同じくらい重要なのが、「座面の調整(アンカーサポート)」。お暇があれば、ご一読を。

 

また、車椅子上で頭が後ろへ倒れてしまう人に対しては、「車椅子用ヘッドレスト」が必要だ。

 

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