4コマ漫画で考えるリハビリ脳の作り方

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ダイソー商品で車椅子調整シリーズ

ダイソー活用術(30) ~車椅子上で股が内側に入ってしまう時の対処法~

 

車椅子に座っていると、股が内側へ倒れてしまう(内転)利用者様を見かける。

車椅子上、股が内側に倒れるイラスト

今回はダイソー商品を使って、「股の内転防止」について考えてみたい。

 

 

そもそも何で内側に倒れるのか

足が内側に倒れる原因を考えてみる。

①拘縮がある

股の内転内旋筋群に拘縮があれば、当然ながら股関節が閉じた状態になる。

股を広げるリハビリに対し、痛がる患者様のイラスト

 

②麻痺や筋力低下がある

筋緊張が低い弛緩性麻痺の人に多い印象あり。

 

③座面がたわんでいる

車椅子の座面って平らじゃない。座面傾斜の影響で足が内側に倒れやすいのだ。

車いすの座面がたわんでいるイラスト

 

④フットレストが高すぎる

フットレストが高いと、足が不安定となり、内側もしくは外側に倒れやすくなる。

車椅子フットレストが高すぎると、足が左右に倒れやすくなるイラスト

 

⑤フットレストが低すぎる

フットレストが低いと、座面のたわみの影響で内側へ倒れやすくなる。

車椅子フットレストが低すぎると、足が内側へ倒れやすくなるイラスト

 

⑥フットレストの足の位置が不適切

フットレストに乗せた「足先の位置」に影響を受ける。

車椅子フットレストに置く足の位置で、姿勢に変化が出るイラスト

 

⑦片側の骨盤が前に出ている

例えば、左側の骨盤が前方へ偏位していると、左の足が内側に倒れやすくなる。

車いす上、骨盤の向きによって足の倒れ具合が変化するイラスト

 

 

どうやって内転を防ぐのか

それでは、どうすれば良いのだろうか。容易に頭に浮かぶのは下写真、これが一番簡単。足が内側へ入るのを、タオルを挟んで防いでいる。色々な施設にお邪魔する中で、時折見かける手法だ。でも余り見栄えが良いとは言えないかも知れない…。

車椅子上、股の間にタオルを挟むイラスト

 

 

市販のクッションで修正する

「ポメル」という言葉をご存知だろうか。この言葉は本来、「鞍馬についている取っ手」を意味するのだが、「股が内転するのを防ぐ」「お尻が前方へ滑っていくのを防ぐ」などを意味する言葉として使われている。ポメルを用いたクッションは、各種メーカーから販売されているのだが、幾つか具体例を見てみよう。

 

<レポ-seat>
(引用;ttp://www.kidsfesta.jp/product/2017006003/)

 

<ストレータスクッション>
(引用;ttp://waku2chokkan.com/i/cus18-VARILITE-Stratus)

 

<タカノ 車いすクッション タイプ1>
(引用;ttp://item.rakuten.co.jp/benkei-wakaba/w3550/)

 

 

材料

さて、今回はダイソー商品で「手作りポメルクッション」を作ってみたい。

・クッション(40㎝×40㎝)

・タオル

 

 

作り方

①クッションの真ん中部分に切り目を入れる。

②切り目から、畳んだタオルを差し込む。

③中に入れたタオルを整えて、縫い合わせる。

④股に掛かる部分が盛り上がっているのが分かるだろうか。この突起で足が内転するのを防ぐ。

⑤出来上がり。このようにセッティングしよう。

 

こんな時、どうしましょう。

 

車椅子上でズリ落ちそうな人には、これを。

 

ご精読ありがとうございました