ダイソーで安価に買えて、簡単に出来るリハビリをご紹介しよう。今回は、「ダイソー商品で作れる自助具;リーチャー」をどうぞ。
リーチャーは万能棒!
病気になって動作が制限されたり、車いす生活になったりすると、身の回りのちょっとした動作が不便になる。そんなときに重宝されるのが「リーチャー」という自助具。市販品は3000円程度で買えて、作りはとても単純だ。棒の先にフック状の金具がついているだけ。しかしこのシンプルさゆえに重宝されており、「物を引っ掛けて引き寄せる」「カーテンや窓の開閉」「下着や靴下の上下」「靴の着脱」など、リーチャーの用途は多種多様なのだ。
実際の使用例
下写真は、当施設の利用者様。リウマチ系の疾患を抱えており、指の不自由さをカバーするため色々なものを自作しているアイデアマンである。
この青い棒は車椅子の延長ブレーキで、ラップの芯をブレーキのレバーに刺して使用している。レバーが長いとブレーキを掛けやすくなるのだ。これにひと手間加えているのが、この利用者様の凄い所。ラップの芯の先に金具を付けて、リーチャーの機能も持たせてしまった。
見れば単純な作りなのだが、私が初めて見たアイデアである。以下に具体的な使い方をご紹介しよう。
使い方
<靴を脱ぐ>
<足を持ち上げる>
<フットレストを上げる>
<ブレーキをかける>
<自販機のボタンを押す>
ダイソー100円で材料が揃う!
ダイソーで買った材料で、「延長ブレーキ」兼「リーチャー」を作ってみよう。
①ダイソーの100円ハンガーを切断する。
②ペンチでハンガーをフック状に折り曲げる。
③ラップの芯に穴をあけ、作成したフック状の針金を通す。
④ペンチでフック状に成型していく。
⑤カラーテープでしっかり固定したら完成。
延長ブレーキの次は、「車椅子の座面」に注目。「ズリ落ち姿勢を防止」するためのクッションを作ってみよう。
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