通所リハビリについて、家族からこんな質問をされることがある。
「週1回のリハビリで大丈夫でしょうか?」
今回は、本当に週1回の運動で、筋力がつくのかを考えてみようと思う。

筋力はどれくらいの運動で増えるのか
一般的に筋力訓練の効果が出る頻度は「週2~3回」「出来れば週3回以上」と言われている。逆に言えば、週1回の運動で筋力が大きく増えることはあまり期待できないと言える。
さらに高齢者の場合は「活動量が少ない」「筋肉量が減りやすい」という条件が重なる。つまり現実的には、週1回のリハビリだけで筋力を増やすのは難しいと言えるだろう。
では、週1回のリハビリに意味はないのだろうか。
リハビリの目的は筋肉だけでない
リハビリというと「筋力をつける」「関節を動かす」「歩けるようにする」というイメージがある。もちろんそれも大切である。しかし現場で感じるのは、リハビリの効果は筋肉だけではないということだ。
人はきっかけで動き出す
通所リハビリに通い始めると、多くの利用者さんに変化が起こる。
例えば、
・家でも体操をするようになる
・散歩を始める
・外出が増える
つまり「生活の質」が変わるのだ。これは筋肉の変化よりもずっと大きな変化かも知れない。
本当に変わるのは「生活」
リハビリの本当の効果は、筋肉の増強ではなく行動の変化である。週1回の運動そのものよりも「体を動かそう」という気持ちが生まれること。それが生活を変え、結果として身体も変わっていく。
リハビリは、そのきっかけを作る場所として機能しているともいえる。
介護職が見ているもの
介護の現場では、よくこんな場面を見かける。
「リハビリの日だけ生き生きとしている人」「デイサービスの日を楽しみにしている人」
そこには、筋力訓練の効果だけでは説明できない変化がある。人は、身体が動くから元気になるのではなく、誰かと関わることで元気になるのだ。
まとめ
週1回のリハビリで、筋力が大きく増えるのか。答えはおそらく「難しい」となるだろう。
しかしそれでも、週1回のリハビリには大きな意味がある。それは筋肉を鍛える場所ではなく、生活を変えるきっかけになる場所だからである。この時のリハビリの役割は、筋力をつけることに限定されるのではなく、その人の生活を動かすリハビリとして機能するだろう。









