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技術論

介護技術の骨(コツ) ~下肢装具の着脱介助で外せない3つのポイント~

投稿日:2017年4月18日 更新日:

■下肢装具とは
脳卒中や脊髄疾患などで下肢の麻痺を患うと、歩行に大きな影響を与えます。特に「尖足」といって足先を持ち上げる筋肉が正常に働かないと、歩く時に床につまずいてしまい転倒リスクとなります。それを防ぐため、装具を使って足首を直角に保持し、歩く時の助けとするんですね。今回は「下肢装具」の装着方法についての注意点をまとめたので、ご参照ください。

下肢装具の写真

 



■3つのポイントを押さえよう


POINT1 膝を直角に曲げる
足首の角度は膝の角度に影響されます。膝伸展位で足首は尖足になりやすく、膝屈曲位で腓腹筋が弛緩するため足首を直角にしやすくなります。装具を付けるときは、膝屈曲位で行ないましょう。
 装具を付ける時のポイントとして膝を曲げる事

 

POINT2. カカトを深く入れる
カカトが奥まで入っていないと、装具の中で足が暴れてしまい固定が不十分となります。足首をつかんで奥まで押し込んであげましょう。
 装具を付ける時のポイントとして踵を深く入れる

 

POINT3足指をしっかり伸ばす
足指が曲がりやすい病態であるため、爪先を十分に引き伸ばしてあげましょう。

装具を付ける時のポイントとして爪先を伸ばす 

 



■装具の装着方法
①履きやすいように、マジックテープは貼り付けておく
 

②膝を曲げた姿勢で装具を装着する。
 

③足首を押さえ、強く奥の方に押し込む。

④足首のベルトをきつく締める。ここが緩まないように。

⑤曲がっている爪先を引き伸ばす。

⑥爪先のベルトを締める。

⑦最後に一番上のベルトを締める。

 

 


 

<あと1歩の配慮 ~服のしわを取る~>
装具を付ける目的の一つは「尖足の防止」ですね。足先が下方向へピーンと伸びてしまうと、歩行する時に床に引っ掛かってしまうため、装具を付けて足首を直角に矯正します。

この時、装具にかかる圧は下図のようになります。青い矢印は、尖足に伴う下方向への「力点」です。一方「作用点」は、赤い矢印ふくらはぎに掛かるんですね。尖足が強いほど、ふくらはぎへの圧は高くなります。

以上より、下図のような状態で装具を装着したらダメですよね。

装具装着時の服のしわを取る

何事においても「あと一歩の配慮」が大切です。無用な皮膚トラブルを防ぐため、必ず服の「しわ」を取ってから装着しましょう。

 

 

 


 

 

 

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